駅員への暴行による現行犯逮捕。迅速な対応をしたことにより勾留が却下され、略式起訴となった
事件発生の経緯
Yさんは、仕事帰りの乗り換え先となる駅改札にて、自動改札に切符をいれずに突破した。
駅員が追いかけてきたので、そのまま逃走。
そして、隣接する線の改札口も切符をいれずに突破。
その結果、駅員に駅のホームまで追いかけられ、ホーム上にて3、4人の駅員に取り囲まれ、責められる中、たまたま手を上にあげた際、駅員の帽子に手が当たった。その行為が暴行とされ、現行犯逮捕された事件。
相談~解決の流れ
当番弁護により、弁護士会から連絡を受け、逮捕されている警察署に接見に行きました。
送検後、検察官と面談して、勾留は不要である旨、申し入れた。
しかし、検察は勾留請求を行ったため、勾留質問に立ち会い、父親を同行させたうえで、身柄引受人がいて勾留の必要性はなく、被害が軽微で行為態様も悪質ではないことから、勾留は不相当であることを主張したところ、勾留は却下。
この身柄の解放を持って、事実上、弁護活動は終了しました。
解決のポイント
逮捕から勾留請求までの約3日間で、接見2回、父親との連絡、鉄道会社への示談依頼(示談は不調)、担当刑事および担当検察官との面談、勾留質問却下に向けての書面作成、勾留質問立ち会い等を全力で対応しました。
勾留質問時には、裁判官より「短時間でよくここまで対応しましたね。」と言われるほどでした。
上司の協力もあり、この期間は本事件に集中できたことが大きかったといえます。
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