覚せい剤所持事件(求刑、懲役10年・罰金350万円)で、無罪判決を獲得しました
名古屋市港区の倉庫で覚せい剤340キロ(末端価格200億円相当)が見つかり、倉庫の借主で中国籍の被告人が覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の罪に問われ、当事務所の木戸章太弁護士が弁護人を務めていた事件で、令和元年6月14日、名古屋地裁で判決公判があり、無罪判決を獲得しました。
この事件は平成30年11月、被告人が名古屋市港区の倉庫内にある段ボールに入ったタイヤホイールに覚せい剤を隠し持っていたとして起訴されました。
公判では、台湾から輸入され、倉庫に搬入されたタイヤホイールに覚せい剤が隠されていたことを被告人が認識していたかどうかが主な争点でした。
検察側は「模造ホイールの輸入に高額の費用をかけており、違法薬物を扱っている認識があった」と主張していましたが、弁護側は「覚せい剤との認識や共謀を裏付ける証拠もなく、無罪だ」と主張していました。
令和元年6月14日、名古屋地裁(吉井隆平裁判長)は、「覚せい剤が隠されていると認識していなかった疑いが残る」と述べ、無罪判決を獲得するに至りました。
本事案を担当した弁護士
ベリーベスト法律事務所 名古屋オフィス
弁護士 木戸 章太