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自首に同行してほしい

自首に同行してほしい 自首はその後の人生を左右することにもなります

自首をするとどうなる?

  • 自首をすれば、刑罰が軽くなる可能性があります

自首をしたことで逃亡や証拠隠滅のおそれがないと判断され、逮捕されて身柄を拘束されずに済むことも考えられます。さらに、自ら犯行を告白したということで供述の信用性が高いと判断されることもあるでしょう。 自首をしたことで裁判官の心証が良くなり「情状酌量の余地がある」と判断されて、量刑を軽くしてもらえたり、執行猶予付き判決を得られたりするケースも少なくありません

したがって、後々のことを考えると、逮捕や処罰をおそれて警察に見つかるまで逃亡するよりも、すみやかに自首したほうが良いと言えるでしょう。

事件解決のポイント

自首することで、刑罰を軽くしてもらえたり逮捕されず在宅のまま刑事手続きを受けられたりする可能性も少なからずあります。

しかし、自首はその後の人生を左右することにもなりますので、自首をする前には弁護士などの専門家に相談し、慎重に検討を重ねて判断したほうが良いでしょう。

自首はその後の人生を
左右することにもなります

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自首とは何か

自首とは、ある事件について警察も検察も誰による犯行かを把握していないときに、犯人が自ら警察署・検察庁に出向いて犯人であることを告げ、処分を求める行為のことを指します。犯行時に目撃者や被害者に顔を見られている場合でも、警察などの捜査機関が犯人を把握していない場合は自首となります。

  1. 自首と出頭の違い

    出頭とは、ある事件の犯人の居場所が不明な場合に、犯人が処分を求めて捜査機関に出向くことを指します。 自首は警察・検察が犯行の事実や犯人を把握していないときに行うものですが、出頭は警察・検察がそれらを把握しているときに行うものであり自首には該当しない、という点がポイントです。

  2. 自首が成立する場合

    自首が成立するのは、警察・検察がまだ犯罪事件そのものを把握していない場合や、犯罪事件の発生自体は把握しているものの犯人がどこの誰なのかがわかっていない場合です。
    また、取り調べを受けている最中にまだ警察が把握していない余罪について申告することも自首にあたると考えられています。

    もし、申告した内容に一部うその情報が含まれていたとしても、過去の判例から自首は成立されうると考えられています(最決平成13年2月9日刑集55・1・76判決)。 また、別の判例で、自首は必ずしも自らする必要はなく、他人が仲介して行うことでも成立するとされています(最判昭和23年2月18日)。

  3. 自首が成立しない場合

    逆に自白が成立しないのは、犯人や犯罪事件が発覚している場合だけではなく自らの意思による申告ではないと評価されるときです。

    たとえば捜査機関から特定の犯罪事実について取り調べを受けた際にやむを得ず自己申告するに至ったときなどです。
    また、全国に指名手配された後に捜査機関に出向いて「自分がやった」と申告する場合も自首は成立しません。

自首の流れ

「自首しようと思うけれど、警察に行ったらその先がどうなるのかわからない」という方のために、自首をするときの流れを自首前と自首後に分けて簡単に説明します。

  1. 自首までの流れ

    警察に到着したら、まず任意で取り調べを受けます。
    本当に事件が起こったのかどうか、その人が本当に犯人がどうかを警察が確認できれば、逮捕状を取りその日のうちに逮捕となります。
    一方、日を改めて裏付け捜査を行う必要があると警察が判断すれば、その日は一度帰宅となります。後日裏付け捜査が完了次第、逮捕状が発行されれば、逮捕されることとなります。

    ただし、犯人が定まった住所を有しており犯人の逃亡や証拠隠滅などのおそれがない場合は、身柄を拘束されることなく在宅のまま刑事手続きが進む場合もあります。
    当然逃亡や証拠の隠滅をする可能性(危険性)は自首している犯人とそうでない犯人とでは違いがあります。そのため一般的に自首は逮捕の可能性を下げることになります。

自首の方法

自首する方法は、自分自身で警察署へ赴く方法と、弁護士に付き添ってもらって警察署へ赴く方法の2パターンがあります。

  1. 自ら警察署へ赴く

    自首をする際には、自分一人で、あるいは家族や友人・知人に付き添ってもらって警察署へ赴くこともできます。任意の取り調べを受けるときには、自分の口で犯行の事実や犯行当時の状況を説明しなければなりません。

  2. 弁護士と一緒に警察署へ赴く

    一人で警察署へ赴いて自首をすることが不安な場合は、事前に弁護士に相談して弁護士に同行してもらう方法もあります。
    この場合、自首をする前に犯罪があったことが警察にわかってしまうと自首が成立しなくなるため、弁護士がすみやかに警察に連絡を入れます。そうすることで、警察に到着したときもスムーズに対応してもらえるようになります。

    弁護士に相談すれば、警察署へ行く前に弁護士名義の自首報告書を作成してもらった後、自首後の流れの見通しについて説明が受けられます。 また、無用な逮捕を避けるために取り調べを受けるときの注意点についてアドバイスをもらうこともできます。自首後に逮捕・起訴されたら、その後の手続きや訴訟でのサポートも受けられます。

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