強制わいせつ行為を10件以上行っていた事案で保護観察を勝ち取った
事件発生の経緯
男子高校生のSさんが、夜間ランニングをしている際に、好みの女性を見つけると背後から抱きつき胸をもむなどの行為を約9か月間の間に10回以上行っていました。
被害者の供述などからSさんが特定され、逮捕されました。
相談~解決の流れ
Sさんのご両親からご依頼を受け、ただちに警察署に接見に行きました。Sさんは精神的に不安定な状態であったため、足しげく接見に通って、Sさんとご両親の橋渡しをするとともに、示談交渉を行いました。
Sさん、ご両親、学校の先生とも話し合い、今後Sさんが更生するための環境を整えました。少年院送致になる可能性のある事案でしたが、更生環境を整え、Sさんが更生するためには少年院より両親のもとでの生活のほうが適切である旨の意見書を提出し、無事保護観察を勝ち取ることができました。
示談交渉は難航しましたが、粘り強く交渉し、最終的には示談を成立させることができました。
解決のポイント
少年事件では更生環境を整えることが重要なため、まず、Sさんと対話を繰り返して内省を促し、反省文を書いてもらったり、被害者の方への謝罪の手紙などを書いてもらいました。
ご両親ともよくお話をして事件の重大性を理解してもらい、性犯罪専門の病院などを探してSさんを通院させることなどを約束していただきました。また、誠意を持って示談交渉を行い、無事示談を成立させることができました。
このような活動の結果を意見書という形で裁判所に提出し、裁判官を説得することができたため、よい結果を得ることができました。
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