保釈とは何ですか？弁護士を頼むメリットとは？

保釈とは、被告人が一定の保証金を納めるのと引き換えに身柄を釈放し、被告人が逃亡等した場合は再拘束して保証金を没取できるという制度です。保釈されない場合は、裁判期間中、身柄拘束されることになります。保釈は、請求による場合と、裁判所が職権でする場合がありますが、職権による保釈はまず行われません。保釈を希望するのであれば、弁護士に依頼して、保釈請求をする必要があるといえます。

弁護士は実際にどんなことをしてくれますか？

被疑者・被告人の利益を守るために活動します。早期の身柄解放のために、検察官や裁判官に意見を述べ、必要があれば準抗告・保釈等の請求を行います。また、起訴されないよう、被害者と示談等の活動を行います。裁判となった場合には、被告人に有利な事情を提出することで、執行猶予等の判決を得られるようにします。

私選弁護人と国選弁護人の違いはなんですか？

私選弁護人は、本人又は家族等が弁護を依頼した弁護士です。国選弁護人は、国が、被疑者・被告人のために選任した弁護士になります。国選弁護人は、 ①一定以上の資力（財産）がある場合、弁護士会に私選弁護人の紹介の申出をしなければならない ②起訴された被告人のほか、勾留状を発された被疑者についても選任される等の違いがあります。

弁護人は何をしてくれるのですか？

身体拘束をされている被疑者・被告人に対し、刑事弁護の手続きや注意点を説明することはもちろん、身体拘束からの解放に向けた活動や、検察官が起訴しないように被害者の方との示談交渉や、証拠収集などを行います。また、起訴後には、裁判所において、事実を主張し、法律の適用についての意見を述べ、最終的に無罪判決若しくは執行猶予判決を獲得し、又は量刑を軽減するよう活動していくことになります。